保育士のモチベーションを上げる3つの鍵 〜信頼関係の構築が全てを変える

理念への共感が生むモチベーション
先日8月22日に弊社主催の保育人財マネジメントフォーラム2023が無事終了いたしました。
ご参加いただいた皆様、ご講演いただいた講師の皆様、誠にありがとうございました。
また来年も開催できるよう、皆様のお声を引き続きお聞かせいただけるよう弊社社員一同仕事に邁進してまいります!
さて、今日のコラムは職員エンゲージメントの向上についてお話しようと思います。
まず、エンゲージメントとは、法人や園の掲げる目標を理解・判断し、自ら(自発的)に自分の力を発揮する貢献意欲のことです。
職員の組織に対する愛着や思いやりを指す言葉です。
エンゲージメントの向上には、特にこの業界においては、
1.(保育)理念への共感
2.公平・公正であること
3.コミュニケーション
が重要です。
この3つが備わっていれば、度合いこそあれ、多少仕事が大変でも、多少賃金が低くても先生たちは頑張れるのです。
信頼関係の芽生え 〜公平・公正、そしてコミュニケーションから
そして、この3つは連動しており、
1.理念への共感があり、
そのうえで
2.公平・公正であること、
そして
3.コミュニケーションが成立していること
と極論、これらがすべてできていれば園マネジメントの課題は貴園は無いと言えるでしょう。
では、具体的に”1.理念への共感”はどのようなことなのか?
下記の質問にお答えください!
・保育理念は理解していますか?
・あなたご自身が保育理念に共感されていますか?
・その保育理念を伝え続けていますか?
・現場はその保育理念を理解していますか?
・現場はその保育理念に共感していますか?
・その理念は保育とつながっていますか?
・その、保育の実践や子どもの成長を共有し合っていますか?
・その子どもの成長を喜び合えていますか?
・・・・・
いかがでしょうか?
これらがすべて自身をもって「できている」と答えられた方は素晴らしいですね。
このように1つのテーマを深堀し、「できている」「できていない」の判断をまずは現状から考えていただくことをお勧めします。
この3つを通して生み出されるのは、「信頼関係」です。
もう少し具体的に言うと、
1.あの園長は「私」を理解してくれている
2.あの園長は尊敬できる
3.あの園長には「私の本音」が言える
この3つの感情を一人一人の職員が感じているかどうか、1人でも多くの職員が感じているかどうか、これがとにかく大切です。
信頼関係が生み出す好循環 〜1on1の意義と重要性
この土台がないと、何をお願いしても、どんな評価をしても、どんなコミュニケーションを取っても変わらないのです。
反対に、この土台があれば、ちょっとしたお願いでも、人事評価制度を入れても、一時的に人間関係が悪化しても必ず良い方向に進みます。
具体的に何をすれば良いか?
まずは1on1から始めてみてください。
すでにやっているよ!という方も、事前の準備~実施後の後準備に至るまで、ぜひ都度見なおしてみることをお勧めします。
忙しくて時間が取れない!
本当にそうだと思います。
しかし視点を変えて考えてみると、
例えば、20人スタッフがいるならば、仮に隔月で分けて一ヶ月10人、1人30分でも300分あれば良いわけです。1ヶ月のうちのたった5時間です。
1ヶ月160時間だとすればたったの3%です。
この3%の時間をマネジメントにしっかり充てることを意識することが重要です。
1人30分の時間が確保できなければ、10分でも15分でも工夫をしながら進めてみてください。
1on1(面談)は、あくまでエンゲージメントを高める方法の一つですし、形だけ行ってもうまくいきません。
大切なのは、良い園にしたい、職員のことを大切にしたい、成長してほしい、喜び合える組織にしたい、そのような想いがあるかどうかです。
・今やっている方法は正しいのか?
・他の園ではどのように行っているのか?
・何から始めたら良いのか?
・果たしてこのままやっていて離職防止につながるのか?!
等、悩んでおられる方、ぜひ9月のセミナーにご参加ください。
9月セミナーは「職員育成・離職防止につなげる面談の秘密に迫る!効果的な1on1の進め方」
と題してお送りいたします。
※当セミナーは終了しております。
最新のセミナー情報はこちら
執筆者プロフィール