NEW!幼保連携型認定こども園 和坂こども園(社会福祉法人和坂福祉会)
【認定こども園】ICTで職員に寄り添い「職場の質」と「保育の質」の相乗効果を
幼保連携型認定こども園 和坂こども園(社会福祉法人和坂福祉会)

今回お話を伺ったのは、明石市・播磨町で認定こども園・保育園・児童発達支援を運営する社会福祉法人和坂福祉会。地域に根ざし、育児担当制を取り入れた"子どもの主体"の保育で、子どもたちがのびのびと豊かに育つことを第一に考えている法人だ。
保育現場に沿う情報管理で相乗効果
──本日はよろしくお願いします。最初に、カタグルマ導入のきっかけをお伺いします。
よろしくお願いします。
導入検討のきっかけは「本部での職員情報の管理を効率化したい」という思いです。というのも、当法人ではここ数年で運営施設数が2施設から9施設に増え、さらに認定こども園化を進めたこともあり、職員数が急激に増えていったんです。
その中で「従来の職員情報の管理では、職員を把握しきれないな」という感覚が生まれていました。そんな課題感を持っていた時に、カタグルマに出会い、興味を持ったことがきっかけです。
実は、ICT化検討時は、他の人事労務系のシステムも検討していたんですが…
「保育特化」という点がカタグルマの魅力でしたね。例えば、カタグルマの「本部職員が使う機能」とは別に「各施設で、現場職員が使う機能」も豊富に用意されているというシステム設計。そのために、本部内のデータ管理だけではなく、「本部と各施設を繋げる・本部から各施設を見える化する」という側面も持っているシステムだと感じました。そんな「本部」と「施設」のバランスが考えられているというところも含めて、保育現場の感覚を押さえたシステムになっている。そして今後も、さらに保育業界に寄り添ったアップデートをしていくだろう。
そんな「業界特化だからこそのシステム設計やアップデート」が最終的な決め手になり、カタグルマを導入しました。
──ありがとうございます。実際に使い始めてからはいかがでしょうか?
もともとは「本部の効率化」が主な導入動機でしたが、使いはじめてみると、本部・各施設それぞれで行っている「職員フォロー・職員サポート」の面でも効果が出ていると感じています。
特に良かったのは、職員データベースに日常的なコミュニケーションのメモを残したり、個人面談機能で面談時の対話の履歴を残したり…と職員ごとの経緯やコミュニケーション履歴をカタグルマに残せるようになったことですね。

職場の質が保育の質に。個別最適化の重要性
保育業界では特に…かもしれないのですが、園長や本部職員にとって、いわゆる「人事労務のデータ」さえ管理できれば良いということはないんじゃないかと思うんです。人事労務情報に加えて、普段のコミュニケーションで出てきた困りごとや、保育・仕事・キャリアへの思いや考え、プライベートも含めた相談など、職員ごとの状況や状態をある程度押さえて個別フォローをしていくことも、職員マネジメントの上で重要だと考えています。
だからこそ、「人事労務に留まらない職員情報」をカタグルマに一元化できるようになったことがとても大きかったですね。職員1人ひとりの状況・状態を集約して、見える化できるようになったことで、簡単に、各職員の経緯や情報にアクセスできるようになりました。
「この職員の、あのデータはどこだっけ」「この職員はどんな経緯があったんだっけ」を探す・思い出す時間がなくなり、特に本部業務が効率化されてきていることも嬉しいですが、「カタグルマにコミュニケーション履歴も含めた職員情報が集約されている、いつでも見返せる」という体制を作れたことで、職員に応じたフォローやサポートがしやすくなったことにも導入した意義を感じています。
──職員へのフォローやサポート重視されていらっしゃる?
そうですね!職員の働く環境については、かなり意識的に整備していますし、今後も職員にとってより良い環境になるよう工夫を重ねたいと考えています。というのも、職員に余裕がないと、どんなに職員が気をつけてくれていても、保育に影響が出てしまうと思うんですよね。だからこそ、法人・園として保育の質を求めていく上で、職場環境の整備も大事な要素の1つだと考えています。
また、数年前に、法人として保育スタイルを大きく変えた転換期があったのですが、その際も、対話を大切にしたことで乗り切れたように感じていて…職員個々人と組織の関係性をどう深められるかが、法人一丸となって保育の質を高めていくために重要だと実感しました。
そんな思いや経験があるからこそ、職員1人ひとりに対して、職場としてできることを考えられる法人・園でありたいと思っていますし、そのために、職員が相談してくれたこと・話してくれたことを踏まえて、一人ひとりに合ったフォローしたいと考えています。

現場職員にも機能で、シームレスな連携と学びの共有が実現
──各施設では、どのようにカタグルマを活用していますか?
職員からは「情報共有がスムーズになった」という声が多いですね。当法人ではカタグルマの他にチャットツールも取り入れており、職員会議の議事録や研修報告はカタグルマ、日常の細かいやりとりはチャットツールと使い分けています。
カタグルマ導入前は、議事録もチャットツールで共有していたのですが、過去の議事録を遡る際などに少し不便なところがあったんです。しかしカタグルマでは議事内容の検索ができる等の機能があり、前年記録なども簡単に確認できるように!それぞれの良さを活かして、上手く使い分けができているかなと感じています。
研修報告については、以前は紙での提出・共有でした。カタグルマでペーパーレス化と即時共有を実現したことで、「研修受講者の学びを、職員全体で共有・浸透できるようになったと感じる」という声が出ています。紙の共有だと、どうしても「全員が見れているのかな?」という感覚があったようなのですが、カタグルマでは、各職員の閲覧状況も確認できるため、自身の研修報告が仲間の学びになっているのかなと感じやすいようです。園全体の「学びの共有」の意識が強まったのは嬉しいですね。
──最後に、今後の展望などがあれば教えてください。
先ほどと重なりますが、業務効率も考えながら、カタグルマを上手く活用して、より職員それぞれに合った最適なサポートやフォローが実現できるよう工夫していきたいですね。法人全体で「職場の質」と「保育の質」をバランスよく向上していけるよう邁進していきたいです。
──素敵な展望ですね!そんな貴法人の力となれるよう、引き続きカタグルマ一同伴走してまいります!
本日は貴重なお話、ありがとうございました。
